「あずき」、歯が抜ける…

夕方、おとうさんのひざの上でゴロゴロしている「あずき」が一言。

あずき　「くわぁぁぁ。おとうちゃま、まだ会社行かなくても大丈夫にゃ？「だいず」おにいちゃまが心配性だから、おとうちゃまが毎日家にいて、ご飯だいじょうぶかにゃってどきどきしていたにゃりよ。」

おとうさん　「みんなに心配されなくても、明日からまたお仕事だよ…」

あずき　「「あずき」はおとうちゃまとおねんねしたり、おとうちゃまに一日中ゴロゴロしてもらっていてもいいんだけどにゃ。一年中バカンスにゃ」

おとうさん　「おとうさんもそうしていたいよ。もともとぐうたらな人間なんで人としてダメになりそうだけど」

あずき　「話は変わるにゃけど、今日、ご飯食べていたら「がりっ」としたにゃよ。そのあとお口がいやな感じにゃのね」

おとうさん　「ああ、さっき拾っておいたけどこれでしょ」

あずき　「これなんにゃり？」

おとうさん　「あずきちゃんの歯だよ」

あずき　「えぇぇぇ～、歯にゃりか。おとうちゃま、歯が抜けても大丈夫にゃの？」

おとうさん　「乳歯が抜けただけだから大丈夫だよ。「きなこ」のも「だいず」のも抜けた乳歯をおとうさん、持っているよ」

あずき　「そうにゃのね。よかったにゃ」

おとうさん　「でも、猫の歯の話をみんなにしても見たことがないって言われるんだよね。おとうさんは３匹とも見ているから普通なんだけどね」

あずき　「もう少しで飲みこみそうだったからにゃ」

おとうさん　「みんなの抜けた歯は大事に保管しているよ」

あずき　「おとうちゃま、ありがとにゃ」

おとうさん　「しかし、だんだんと大人になっていくのがうれしいやら、さみしいやら」

あずき　「時の流れに身を任すのにゃ。フォースと共にあらんことをにゃ」

おとうさん　「ある意味、自然な生き方でうらやましいよ」